後払いアプリを使った現金化に興味はあるものの、どのような手順で進めればよいのか、具体的な流れが分からず一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
手続きが複雑だったり、時間がかかったりするのではないかと不安に感じるかもしれません。
この記事では、後払いアプリを現金化する際の主な方法と、それぞれの詳しい流れをステップごとに解説していきます。
後払いアプリ現金化の主な2つの方法と流れの概要
後払いアプリを現金化するには、大きく分けて「自分で行う方法」と「専門の現金化業者を利用する方法」の2種類があります。
どちらの方法を選ぶかによって、手順や現金を手にするまでのスピード、そしてリスクの性質が異なります。
まずは、それぞれの流れの全体像を把握しておきましょう。
自分で商品を購入して売却する流れ
自分で行う方法は、後払いアプリの決済機能を使って換金性の高い商品を購入し、その商品をリサイクルショップやフリマアプリなどで売却することで現金を得るという流れです。
手間はかかりますが、業者を介さないため、悪質な業者に騙されるリスクは低いと言えるでしょう。
ただし、商品の選定や売却先を見つける手間、そして売れるまでに時間がかかる可能性があります。
専門の現金化業者を利用する流れ
専門の現金化業者に依頼する方法は、業者の指示に従って商品を購入し、その見返りとして業者から現金を振り込んでもらうという流れが一般的です。
最大のメリットは、申し込みから入金までのスピードが非常に速い点です。
一方で、手数料が高く設定されていることが多く、手元に残る金額が少なくなるほか、悪質な業者を選んでしまうとトラブルに巻き込まれる危険性も伴います。
【STEP1】現金化に利用する後払いアプリを準備する
どの方法で現金化するにしても、まず最初のステップは、土台となる後払いアプリを準備することです。
すでに利用しているアプリがある場合でも、利用可能額などを事前に確認しておく必要があります。
ここで準備をしっかり整えておくことが、後の手続きをスムーズに進めるための鍵となります。
アプリのインストールと会員登録
まずは、利用したい後払いアプリをスマートフォンにインストールします。
アプリストアで検索し、ダウンロードしましょう。
インストールが完了したら、アプリを起動して会員登録の手続きを進めます。
電話番号やメールアドレス、氏名、生年月日といった基本的な情報の入力が求められることがほとんどです。
本人確認と利用可能額の確認
基本的な登録が完了したら、利用限度額を上げるために本人確認(eKYC)を求められる場合があります。
運転免許証やマイナンバーカードなどをスマートフォンのカメラで撮影し、送信することで本人確認が完了します。
その後、アプリ内で自分がいくらまで後払い決済を利用できるのか、利用可能額を必ず確認してください。
この金額が現金化できる上限の目安となります。
支払い方法の設定
後払いアプリで利用した代金は、翌月以降に支払う必要があります。
そのための支払い方法をあらかじめ設定しておきましょう。
コンビニ払いや銀行振込、口座振替などが主な支払い方法として用意されています。
支払い忘れを防ぐためにも、自分にとって管理しやすい方法を選んで設定しておくことをお勧めします。
【自分で行う場合】商品購入から売却までの詳しい流れ
アプリの準備が整ったら、次はいよいよ現金化の実行ステップです。
ここでは、比較的安全性が高いとされる、自分で商品を購入して売却する方法の具体的な流れを4つのステップに分けて詳しく解説します。
一つ一つの工程を丁寧に行うことが、より高い換金率を実現するコツです。
STEP1:換金性の高い商品を選ぶ
最初に、どのような商品を購入するかを選定します。
現金化においては、購入した価格になるべく近い値段で売れる「換金性の高い」商品を選ぶことが非常に重要です。
一般的には、最新のゲーム機(PlayStation 5、Nintendo Switchなど)、人気のスマートフォン(iPhoneなど)、ブランド品、ギフト券などが挙げられます。
市場の需要をリサーチし、高く売れそうな商品を見極めましょう。
STEP2:後払いアプリで購入する
購入する商品を決めたら、その商品を取り扱っているオンラインストアや実店舗で、準備しておいた後払いアプリを使って決済します。
オンラインショッピングの場合は、支払い方法の選択画面で利用したい後払いサービスを選び、画面の指示に従って手続きを進めてください。
このとき、利用可能額を超えないように注意が必要です。
STEP3:商品を売却する
商品が手元に届いたら、次にそれを売却します。
売却先としては、リサイクルショップやブランド買取専門店、家電量販店の買取サービス、またはメルカリやヤフオク!といったフリマ・オークションサイトが考えられます。
複数の買取業者の査定額を比較したり、フリマアプリの相場を調べたりして、最も高く売れる場所を選びましょう。
STEP4:買取代金を受け取る
商品の売却手続きが完了すると、買取代金を受け取ることができます。
店舗に持ち込んだ場合はその場で現金を受け取れることが多いでしょう。
宅配買取やフリマアプリを利用した場合は、後日、指定した銀行口座に代金が振り込まれます。
これで一連の現金化の流れは完了です。
【業者を利用する場合】申し込みから入金までの詳しい流れ
次に、スピードを重視する場合に選ばれることが多い、現金化業者を利用する際の流れを見ていきましょう。
業者によって細かい手順は異なりますが、ここでは一般的な流れを5つのステップに分けて解説します。
手軽に見えますが、各ステップで慎重な判断が求められます。
STEP1:信頼できる現金化業者を選ぶ
最も重要なのが、どの業者に依頼するかです。
インターネットで検索すると数多くの現金化業者が表示されますが、中には悪質な業者も紛れています。
公式サイトに会社概要や古物商許可番号が明記されているか、換金率や手数料が分かりやすいか、口コミの評判はどうか、といった点を念入りにチェックし、信頼できる業者を慎重に選びましょう。
STEP2:公式サイトから申し込む
利用する業者を決めたら、その業者の公式サイトにある申し込みフォームに必要事項を入力して送信します。
氏名、連絡先、希望する現金化の金額、利用したい後払いアプリの種類などを入力するのが一般的です。
24時間対応している業者も多く、深夜や早朝でも申し込むことが可能です。
STEP3:本人確認と利用内容の確認
申し込み後、業者から電話やメールで連絡が来ます。
その際に、初回利用の場合は必ず本人確認が行われます。
運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書の写真を、メールやLINEで送付するよう指示されるでしょう。
同時に、換金率や手数料、実際に入金される金額など、利用内容についての詳しい説明が行われます。
納得できない点があれば、この時点で必ず質問してください。
STEP4:指定された商品を後払いで購入する
本人確認と利用内容の合意が済むと、業者から購入する商品と購入サイトを指定されます。
多くの場合、業者が運営するオンラインストアで、アクセサリーやデジタルコンテンツといった商品を購入するよう指示されるでしょう。
その指示に従い、準備しておいた後払いアプリで決済手続きを完了させます。
STEP5:指定口座への入金を確認する
業者側で後払いアプリによる決済が確認でき次第、申し込み時に指定した自分の銀行口座へ、手数料が差し引かれた金額が振り込まれます。
優良な業者であれば、決済確認後、数分から数十分で入金が完了することがほとんどです。
入金が確認できたら、取引は完了となります。
後払いアプリ現金化にかかる時間の目安
現金化を検討している方にとって、「いつ現金が手に入るのか」は非常に気になるポイントでしょう。
現金化の方法によって、かかる時間は大きく異なります。
それぞれの方法で必要となる時間の目安を解説します。
自分で行う場合は数日かかることも
自分で商品を購入して売却する方法では、現金を手にするまでに数日以上かかるのが一般的です。
オンラインで商品を購入してから自宅に届くまで1〜2日、そこから買取業者に査定を依頼したり、フリマアプリで売れたりするまでにさらに数日、そして代金が振り込まれるまでにも時間がかかります。
急いでいる場合には不向きな方法と言えるでしょう。
業者を利用すれば即日入金も可能
一方、現金化業者を利用する最大のメリットは、そのスピード感にあります。
多くの業者が「最短5分」「即日振込」などを謳っており、申し込みから入金までが1時間以内に完了することも珍しくありません。
平日の昼間はもちろん、土日祝日や夜間に対応している業者を選べば、曜日や時間を問わず急な資金需要に応えることが可能です。
現金化の流れの中で注意すべき危険なポイント
ここまで現金化の流れを解説してきましたが、その各ステップには危険な落とし穴が潜んでいます。
手軽そうに見える手続きの裏にあるリスクを理解しておかないと、後で大きなトラブルに見舞われる可能性があります。
特に注意すべき点を押さえておきましょう。
規約違反によるアカウント凍結リスク
後払いアプリの運営会社は、現金化を目的とした利用を規約で禁止しています。
換金性の高い商品ばかりを購入するなど、現金化が疑われる不審な利用履歴はシステムによって検知される可能性があります。
規約違反と判断された場合、アプリのアカウントを強制的に停止させられるリスクがあることを忘れてはいけません。
個人情報漏洩の危険性
特に悪質な現金化業者を利用した場合、申し込みの際に伝えた個人情報が悪用される危険性があります。
身分証明書のデータや銀行口座の情報が、他の闇金業者などに売られたり、不正利用されたりするケースも報告されています。
業者の選定は、個人情報を守る上でも極めて重要です。
想定より低い換金率と高額な手数料
ウェブサイトに表示されている高い換金率は、あくまで「最大値」であることがほとんどです。
実際には、様々な名目で手数料が差し引かれ、最終的な手取り額は想定よりもかなり低くなることがあります。
申し込み後の確認電話で初めて低い換金率を知らされ、断り切れずに契約してしまうケースもあるため、必ず契約前に最終的な入金額を確認しましょう。
まとめ:後払いアプリ現金化の流れとリスクを正しく理解しよう
今回は、後払いアプリを現金化する際の2つの方法について、具体的な流れをステップごとに解説しました。
自分で行う方法は時間がかかり、業者を利用する方法はスピーディーですが手数料が高く、トラブルのリスクも伴います。
どちらの方法を選ぶにせよ、一連の流れの中には利用規約違反や個人情報漏洩といった危険性が常に存在することを理解しておく必要があります。
後払いアプリの現金化は、あくまで最終手段と考えるべきです。
利用した金額には必ず返済義務が生じますので、安易な気持ちで利用することは避け、まずは公的な相談窓口や他の金策を検討するなど、より安全な方法を探すことを強くお勧めします。